使ってみたところ、以前のワイドタイプと同様、期待通りの暖房性能でした。真正面だけでなく、多少斜めの位置にいても十分暖かく感じられます。また、ストーブの上にやかんを載せた場合、天板が広いのでやかんの置き場所を調整することによって火加減を強火からとろ火まで調整することができます。
「やはり、メインの暖房器具として使うならワイドタイプでなくては!」と再認識した次第です。
ところで、「購入した2台のストーブの暖房出力に関する仕様が暖かさに影響しているのでは?」との疑問もありましたので、両者の仕様を確認しました。仕様書に記載されている両者の暖房出力は以下の通りです。
●スリムタイプ(コロナ製)…………2.42kw
●ワイドタイプ(トヨトミ製)………2.87kw
仕様上は確かにトヨトミ製のほうが暖房出力が18%ほど大きいので、暖かさの違いは暖房出力の違いによる可能性もあるのですが、実際に使用したときの灯油消費量はほとんど変わりませんでした。スリムタイプはあまり暖房効率が良くないのかも知れません。
新たにワイドタイプのストーブを購入したことで、居間用の暖房が満足できるレベルになったので、スリムタイプのストーブについては急速に部屋を暖めたいときに併用するなど、補助的に使うことにしました。
◆コロナ製とトヨトミ製の比較
コロナ製のセールスポイントは“よごれま栓”です。“よごれま栓”というのは、給油の際にタンクの蓋を開閉するのに手を汚さなくても済むような機構を採用しているのだそうです。
確かに以前のストーブに比べれば、手を汚さずに給油作業ができるので、改善されているのだとは思います。
一方、トヨトミ製のほうはねじ込み方式の蓋ですが、蓋が二重構造になっていてやはり手を汚さずに給油できます。加えてこの二重構造により必要以上に締め込み過ぎないよう、クラッチ機構が付いています。
次に比較するのは、消火後のニオイ消し機能です。両者ともニオイ消し機能が付いているのですが、実際に使って比較してみると、その性能はトヨトミ製のほうが優れているように思います。ただしニオイが少ない分、トヨトミ製のほうは完全に消火するまでの時間が長いようです。
最後に、使い勝手についての比較です。
トヨトミ製は、調整ダイヤルの位置が判別しづらいデザインになっています。なので、自分で白いテープを貼って判別しやすいように対策しました。また、ストーブ使用中のダイヤル位置が真上でないのは何となく落ち着きません(全体の写真参照)。良い点としては、電子点火方式が挙げられます。ダイヤルを回すと同時に点火できるのは大変便利です。
一方、コロナ製にはダイヤル位置が識別しやすいようにデザインされており、使用中の位置が真上になっているのも人間工学的に優れたデザインだと思います。点火方式については、点火ヒーター方式なので多少時間がかかり、芯を出すダイヤル操作と点火ボタンを押す操作の2アクションとなるのでちょっと面倒です。
両者には、タンクを持ち上げると自動的に消火装置が作動
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